NTTドコモは、905iシリーズ全機種や705iシリーズの一部機種向けの新サービスとして、気象庁の「緊急地震速報」などを一斉配信する「エリアメール」を発表した。905iシリーズは11月26日以降に登場する予定だが、「エリアメール」の開始時期は“年内”となっている。利用料は無料。 「エリアメール」は、10月1日から気象庁が提供している緊急地震速報や、自治体が提供する避難勧告(緊急情報配信)を一斉配信するサービス。緊急地震速報は、地震発生時の観測データから震源や地震の規模を推定し、その情報を伝えるというもの。 利用にあたっては、ユーザー自身がメールメニュー内の「エリアメール設定」で、「受信」を選択しておく必要がある(デフォルト状態ではオフ)。受信時には、専用の着信音で知らせて、待受画面にメッセージが自動表示される。受信したメッセージはメールボックス内に保存され、家族など他のユーザーに転送することもできる。現時点で明らかにされている対応機種は、905iシリーズ全機種のほか、N705iμ、P705iμ、N705i、P705i、SO705i、PROSOLID μとなっている。 たとえば気象庁から緊急地震速報が発せられた場合、ドコモ側の設備に緊急地震速報が届いてから約10秒で携帯電話に配信される。1日の発表会でも「エリアメール」が紹介されていたが、担当者は「直下型地震でなければ、(エリアメール通知から)ある程度行動できる時間があるのではないか」と説明していた。
避難勧告が届いた画面をデモ用iアプリで表示
受信したエリアメールは、通常のメールボックスに保存される
メールボックス内の緊急地震速報
こちらはメールボックス内の避難勧告
■ エリアメールの仕組み
情報伝達のイメージ 「エリアメール」を一斉配信する技術は、「CBS(Cell Broadcast Service)」と呼ばれるもので、3GPPで標準化されている。規格上は全角600文字程度の情報を配信できるが、緊急地震速報は40文字程度、避難勧告は500文字程度になるという。 携帯電話が定期的に基地局に現在地を登録することを利用し、緊急情報の対象エリアにいるユーザーに対して一斉同報で通知することになる。気象庁の緊急地震速報は、全国を約200のエリアで区切っているとのことで、ドコモでは自社基地局が約200地域のうち、どこにあたるか、1つ1つマッピングしている。ちなみにドコモ側では配信数はカウントできるが、実際に届いたかどうかまでは判別できない。また実際は対象エリアにいるユーザーが、電車や車に乗っていて移動しているため、隣の基地局と通信してしまい、対象エリア外になってしまうと「エリアメール」は配信されない。
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