2007年11月4日日曜日

周辺検索や音声入力、903i以降で使える「地図アプリ」

905iシリーズ全機種や705iシリーズのメガiアプリ対応機種にプリインストールされる「地図アプリ」は、ドコモとゼンリンデータコムが提供するGPSアプリ。同社では903iシリーズ以降のメガiアプリ対応機種向けにもダウンロード提供する予定。  同社では、6月にゼンリンデータコムと業務資本提携を締結。ゼンリンデータコムの技術を元に、ベーシックな地図サービスを提供する意向を明らかにしていたが、今回の「地図アプリ」は、ゼンリンデータコムとの提携で実現したもので、905iシリーズのワイドVGA液晶やHSPDAを活かす目的で搭載とされている。  主な機能は、現在地検索や周辺の飲食店・テナント検索、ドコモショップやiD対応店舗の検索、目的までのナビ、乗換案内、音声入力による検索となる。一見すると判別できないが、地図アプリの機能は「基本サービス」「付加サービス」に分けられており、基本サービスはドコモ提供で無料、付加サービスはゼンリンデータコム提供で90日間無料(91日以降は月額315円)となる。  対応機種は、905iシリーズ全機種と905iシリーズ全機種、D705iμ、N705iμ、P705iμ、D705i、F705i、N705i、P705i、SH705i、SO705i、PROSOLID μ。また903iシリーズ以降のメガiアプリ対応機種向けにも提供される予定。
■ 移動経路の記録も可能に

地図アプリのメニュー

「みんなの足あと」  無料サービスは、現在地確認や周辺の店舗検索(音声入力含む)、直感ゲームの技術をベースにした操作(直感★地図、直感★3D)、地図閲覧となる。  無料サービスのうち、ユニークな機能は「足あと」と呼ばれるもの。これは、移動経路を記録し続けられるというもので、歩行時やランニングなど低速移動だけではなく、自転車やバイクでの移動でも利用できる。記録したデータは、外部メモリカード(microSDカード)にも記録できるが、SDカードのデータ保存規格「SD-Binding」を用いており、地図アプリでのみ参照する形となり、他のサービスでは利用できない。ただし、有料の付加サービスで提供予定のパソコン向けWebサイトで、そのデータが利用できるようになる見込み。  パソコン向けサイトで利用するために、足あとデータはサーバー上に記録されることになるが、これを応用したサービスが「みんなの足あと」と呼ばれる機能。これは、地図アプリを使って「足あと」を記録したユーザーのデータを収集し、定期的に地図上で反映させ、色の濃淡で人の多いエリアや少ないエリアを示す。たとえば繁華街では赤くなり、深夜は青くなるなど、時間帯やエリアによって人の密度が視覚的にわかる。色の濃淡は、地図を区切って示される。ズームアップすれば、50m四方程度のエリアまで拡大できるが、足あとデータはリアルタイムでは反映されず、個人を特定できないものとなっている。


横画面表示に対応
地図閲覧時に、何も操作しないまま数秒経つと、地図周辺の地名が表示される


移動経路を記録できる「足あと」
他のユーザーの足あとを活用できる


音声入力対応
出発地の認識には失敗したが、時間や目的地は見事に成功
■ 315円の有料サービス、パソコン向けサイトも検討 一方、付加サービスは、ナビサービス、乗換案内(音声入力含む)となる。ほとんどの付加サービスは90日間無料で使えるが、渋滞情報についてはは利用期間にかかわらず、有料機能となる。  付加サービスとしては、パソコン向けWebサイトの提供が予定されており、先述した足あとデータを活用できるほか、地図アプリと登録地点情報を共有できる。このため、地図閲覧機能のうち、アプリやサーバー、電話帳に登録した場所を確認する機能は付加サービスとなっている。


ナビサービスは有料
歩行ルートと鉄道経路を一括表示できる
■ 交差点の3D表示、3D立体ビューの直感操作

交差点の3D表示  交差点の3D表示もユニークな機能の1つ。これは、ナビ利用時に表示されるもので、3Dデータが用意された交差点に近づくと、画面上部に3Dで交差点付近の様子が描画される。全画面で3D表示することもできるが、1日の発表会場で実際に試したところ、やや動作にもたつきが感じられた。ドコモとしては、地図を楽しむための1つの機能としているという。なお、歩行でのナビ利用時には表示されず、カーナビ風に使う機能と言える。  このほか、端末を傾けて操作できる地図「直感★3D」「直感★地図」は無料機能として用意されている。「直感★3D」は、山の標高などのデータを反映したもので、デモで利用したところ、会場が都内とあって関東平野が描画された。ただ、端末を傾けて操作するのが難しく感じられた。一方の「直感★地図」は、通常の地図を見るときに端末を傾ければその方向に地図が移動していくというもの。こちらの反応は良好で、慣れればNEC製端末でお馴染みの「ニューロポインター」風に操作することも可能という印象だった。  担当者によれば「905iシリーズでは、屋内などGPS信号がチェックできなければ、従来よりも早めに基地局での計測に切り替えるようになっており、位置確認の速度向上が図られている」と説明していた。

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