2007年12月12日水曜日

ドコモのD905i/N904i/F903iXに不具合、ソフト更新開始

 NTTドコモは、三菱電気製「D905i」、NEC製「N904i」、富士通製「F903iX HIGH-SPEED」の3機種に不具合があることを明らかにした。機種によって発生する事象は異なり、同社では11日よりソフトウェア更新サービスの提供を開始している。
■ D905iの事象

D905i  「D905i」で発生する不具合は、プリセットアプリ「iD」において、カード情報設定やカードアプリからのパスワード設定、ネット決済によるショッピングといった操作を行なうと、「iDアプリが見つかりません」というエラーが表示され、操作が完了しなくなる。決済やパスワード設定も完了していないため、ソフトウェア更新後にやり直すことになる。  エラー表示画面で「OK」ボタンを押したり、終話ボタンを長押ししたりすることで、アプリを終了することができる。原因は、iDアプリ側ではなく、iDアプリ起動に必要な端末側の設定値に誤りがあるため。  ソフトウェアは自動で更新される。ソフトウェア更新サービスの提供期間は、他の2機種が2008年末までの約1年間となっているのに対し、D905iは2010年末までの約3年間となっている。ドコモでは、対象台数を明らかにしていない。また店頭在庫については、12月10日以降に出荷される分は、出荷前に更新作業が完了している。
■ N904iの事象

N904i  「N904i」の不具合は、バーコードリーダー起動時に端末がフリーズしてしまう場合があるというもの。原因はソフトウェアの処理で問題があるため。  また、ソフトウェア更新によって、microSDカード内のWMAファイル(楽曲ファイル)を端末操作で削除できる機能が追加される。これまで、N904iではmicroSDカード内のWMAファイルの削除はできず、パソコンに接続した上で操作するしかなかったが、MTPモードでパソコンに接続しようとしてもできない場合があるため、機能が追加されることになったという。  対象台数は11月末時点で約58万台。あわせてメール・ブラウザの動作安定化などの細かな改善も施される。2007年11月以前に製造された分は未改善品となる。
■ F903iXの事象
 F903iXでは、「Music&Videoチャネル」の番組設定を行なっても、「ミュージックチャネル番組設定中」というアイコンが表示されない場合がある。ただし、番組の自動取得や視聴に問題はない。こちらもソフトウェア更新によってメールやブラウザの動作安定化などの改善が行なわれる。  対象台数は11月末時点で約8万台となっている。2007年11月以前に製造された分は未改善品となる。
■ URL  D905i ソフトウェア更新情報  http://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/software_update/list/d905i/   N904i ソフトウェア更新情報  http://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/software_update/list/n904i/   F903iX ソフトウェア更新情報  http://www.nttdocomo.co.jp/support/utilization/software_update/list/f903ix/